戦国新報
 
 

平成23年 後期
【 H23.12.25】

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怖さを知らない勇気では…

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 失敗を恐れるな、勇気こそ成長への早道だと言う人もいるが…。

 成長するためと勇気を持ってやりすぎると、危険な時に出会うこともあると思うが…。
  戦国の世、武田信玄は病気になった時「自分が死んだら三年間は国を守り国を出て戦をしてはならない」と息子勝頼や信頼している部隊長に遺言を残した。ところが信玄亡き後、勝頼は、優れた武将ではあったが、勇気と自信があってか部下達の話にも聞く耳を持たず、信玄の遺言を破り、国を出て信長に挑戦した。結果は「長篠の合戦」で惨敗した。勝頼は自分の騎馬軍団に相当の自信があったと思うが、信長の鉄砲軍団の怖さを知らずに、勇将な部下達が鉄砲に次々と倒されてしまった。勝頼の勇気と自信が、聞く耳をもたなかったことで武田家の滅亡につながった。
  いつの世も、仕事には勇気と自信も必要だが、そこには失敗という危険もひそんでいると思う。よく人の話にも耳を傾けて反省する時は反省して、そして勇気を持ってがんばることが大事だと思うがなかなかむずかしい。

 


【文:高田 金道】