戦国新報
 
 

平成22年 前期
【 H22.1.17】

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苦労人の感謝
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  相手から親切にされて、当たり前のことだと思う人。ありがたいことだと心から「感謝」する人。人によって様々である。
 戦国の世、親切にされた時に人一倍ありがたいと感謝を込めて表にあらわして喜んだ秀吉。生きるか死ぬかの厳しい戦国の世。生き残るためには自分一人の力だけでは生き残れない。廻りの人達から支えられてこそ生き残れるのだと、他の武将達よりも身にしみて知っていたのは、農民出身で苦労人の秀吉であった。
 仕事を与えてくれる上司信長に対しては、常に忠誠心を持って感謝の心を忘れることなく、毎日知恵を出して織田家の躍進のために励んだ。

 いつの世も、廻りの人達に支えられて生きているのだと「感謝」の心を忘れることなく一所懸命に努力してがんばることによって、良い方向に進むような気がするが、世の中なかなかむずかしい。
【文:高田 金道】