戦国新報
 
 
平成20年 前期
【 H20.6.15】
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不平不満を言わず
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自分が持っている能力よりもレベルの低い仕事を与えられると「何でこんな仕事を…つまらない」と不平を言う人がいる。そして顔や態度に表わしてしまう。当然仕事の成果が上がらず、職場の和を乱し上司の信頼も薄れる…。
戦国の世、信長からどんな仕事や役目を与えられても、グチひとつこぼさず夜昼の区別なく全力投球して励んだ秀吉。その努力を認められ大抜擢され、農民出身ながら大出世を成し遂げた。ある時、部下に成功の秘訣は何かと尋ねられた。すると秀吉は笑いながら「ただ与えられた仕事に不平不満を言わず、付加価値をつけて成果を上げるために一所懸命に努力したまでのことだ」と応えた。
いつの世も、どんな小さな仕事でも、与えられた仕事には不平不満を言わず心ひとつに集中して全力投球で努力してがんばることで必ず良い結果が生まれてくると思うが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】