戦国新報
 
 
平成20年 前期
【 H20.3.2】
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使い方によって活きる
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 金は使ってこそ役に立つ。金庫にしまっておいては宝のもちぐされという人もいる。だが、いつ何時、何が起きるかわからない世の中、やはり金は蓄えておくということも大事だと思うが・・・。
 戦国の世、農民から始まり針売り商人から信長にやとわれ、草履鳥の気配りから粘り強さと腰の低さで成り上がった秀吉。秀吉は金銀を使わないで蔵にしまいこんでおくことは「立派な武将」を牢屋に押し込めておく事と同じだといった。そして金銀は使うためにあると考え、有効な使い方と気前のよさが、さらに人使いの上手さに磨きが係り、出世街道を突っ走った。
 いつの世も、金の使い方の上手な人、無駄使いの人いろいろいるが、上手な使い方の人には金が残ると言う人もいる。また金を蓄えるということは「辛抱」するしかないと思うが、使わない事には金は生きてこないと思う。矛盾しているようだが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】