戦国新報
 
 
平成20年 後期
【 H20.10.5】
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頭を下げて花を開く
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プライドの高い人、頭の下がる人、窮地に立たされた時こそ、その人の真価が問われると思うが…。
戦国の世、本能寺で恩師信長を謀反によって倒した光秀。その昔、失業中で浪人の身から信長に見いだされ、他の武将達よりも多く目をかけられた光秀。光秀もまた信長の期待に応えて多くの結果を出した。やがて信長の家臣の中で一番早く、丹波三十四万石の一国一城の大名にスピード出世した。光秀の人生は「縁」があって信長を知り、そして花を開き「恩」があって身を立てた。だが、実績を残したことによってプライドが高くおごりも出て、信長の性格も見えなくなり、ついには「恩」を「仇」で返すことになった。もし信長の性格を知り、頭の下がる武将であったなら、光秀の生き方も変わっていたのかもしれない。

いつの世も、人の「恩」を忘れてはならない。「実るほど頭(こうべ)の下がる稲穂かな」ということわざがあるように、頭を下げることによって他人のこともよく見えるし、人とのつながりも多くなり、これが「縁」となって良い花が開くような気がするがなかなかむずかしい。

【文:高田 金道】