戦国新報
 
 
平成20年 前期
【 H20.1.27】
もどる
和の努力
すすむ

 争いは欲から起きるという。欲とは人によってはいろいろな考え方があるが、簡単に言えば「自分さえ良ければ言い」という心だと思うが・・・。だから「和の心」が破壊されてしまうような気がする。
 戦国の世、自分さえよければと考えると、組織の団結力、及び結束力がなくなり、戦の時には敵に足元を救われ敗れてしまうほうが多い。敵に勝つためには一致団結して「和」を大事に努力すれば何倍もの大きな力を発揮すると毛利元就は部下達に言った。
 また元就は三人の息子達に一本ずつの弓矢を持たせ「折ってみろ」と言った。一本はわずかな力で簡単に折れた。今度は三本の弓矢を束にして折ってみろと言った。今度はいくら力を入れてもなかなか折れない。元就は「弓矢でも一本は弱いが、三本束にすると強くなる。お前たち三人は力を合わせれば三倍の力を発揮する事ができる」と息子達に言った。世に言う「三矢の教訓」である。
 いつの世も「和する」努力を大切にして頑張っていきたいものだが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】