戦国新報
 
 
平成19年 前期
【 H19.6.3】
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 相手が話したいと思っていることを、熱心に相手の目を見て聞く姿勢は 「 聞き上手 」 の人だと思うし、人間関係の絆を深めることになると思う。
 戦国の世、 「 利き上手な武将には誰でも良い情報があれば教えたいと思うものだ 」 と信玄は言った。信玄は息子勝頼に 「 自分が死んだあとは三年間は絶対に甲斐の国を出てはダメだ 」 と言い聞かせた。 「 もし他国を侵略すれば甲斐の国はすぐに滅びるだろう 」 とも言った。
 しかし勝頼は信玄の遺言に聞く耳を持たずに信玄亡き後、すぐに他国への侵攻作戦に出てしまった。その結果、甲斐の国は貧困におそわれ部下や領民の間に不満がくすぶり、領主勝頼から心が離れてしまった。そのすきを狙って織田軍が侵攻してきた時には、内部分裂から武田軍は総崩れになり滅びた。
武田家の滅亡は、勝頼が父信玄の言葉に 「 聞く耳 」 を持たなかったところにあった。
 いつの世も 、人間関係の絆を深めるにためには 「 聞き上手 」 になる事である。人の話を聞けない人は信頼関係がうまくいかない。 「 聞き上手 」 は信頼関係が深まりお互い助け合うという深い絆が生まれると思うのだがなかなかむずかしい。

【文:高田 金道】