戦国新報
 
 
平成19年 前期
【 H19.3.18】
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赤ん坊は失敗から起き上がる
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 赤ん坊を良く見ていると、何度も転んでは起き上がり失敗をくり返している転んだからといって骨折する訳でもなく 「転んだ」 経験が自信となってやがては歩くようになる。
 戦国の世、「一度も戦で失敗を経験したことのない武将は、失敗を恐れるあまり何事も挑戦することがなくなる 」 と秀吉は言った。「失敗を恐れず勇気を持って戦うことは、自分の成長につながるし、常に自信を持って挑戦することに生きがいを感じるようになる。自信もなく勇気もない者には、誇りも粘りも生まれてこない」 とも言った。
 いつの世も、失敗を恥ずかしいことだと思う人は、見栄っ張りで、他人から自分は能力のある人間なんだと見られたいと思う人のようだ。
 人生も赤ん坊のように何度も何度も挑戦し、消極的にならず積極的に自信を持って前に進むことで、良い結果が生まれてくるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】