戦国新報
 
 
平成19年 後期
【 H19.12.9】
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ピンチを巡り合わせと思え
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  「ピンチ」の後にはチャンスがあると言う人もいるが、実際にピンチになった時、必ずチャンスがやってくるとは思えない。「ピンチ」の対策はただひとつ、それは「ヤル気と努力」で、必ず「切り抜けられる」と思うことだ。
 戦国の世、信長に大ピンチが訪れた。今川義元、四万の大軍を引き連れて京に上る途中、小田領内に攻めてきた。織田家及び領民は大騒動である。だが信長はこの「ピンチ」を、誰もが予想もつかない二千五百の兵で義元を桶狭間で奇襲攻撃をかけ、破ったのである。この「ピンチ」は信長にとって世に出る絶好のチャンスであり運命の巡り会わせでもあった。この「ピンチ」を乗り越えたことは次へのチャンスを作り出す大きな要因になった。
 いつの世も、ピンチになった時に「もうだめだ」と思ってしまうと、良い知恵も、乗り越えようとする勇気も生まれてこないと思う。やはり、やる気を持って努力すれば、必ずピンチのあとにはチャンスの兆しが見えるような気がするがなかなかむずかしい。

【文:高田 金道】