戦国新報
 
 
平成19年 後期
【 H19.12.23】
もどる
他人をよく見つめる
すすむ

  生み出す悩み「コロンブスの卵」ということわざがあるが、どんな仕事でも一番最初にやる人は大変である。二番手、三番手は、一番手の成功と失敗の経験学びよいことを受け入れ、悪いところはカットしてゆけばよい知恵が生まれると思うが・・・。
 戦国の世、徳川二百七十年の基礎を築いた家康は、戦国の成功例一番手の信長、二番手の秀吉をよく見つめ、学んだ一番手信長は、天下取りを目の前にして部下の光秀に倒された。その最大のマイナス面をよく見つめ、逆にプラス面もよく学んだ。二番手秀吉は天下統一を成し遂げたが、自分一台天下であった。その原因は跡継ぎ問題と自分の健康問題にあった。もし秀吉がもう十年長生きをし、息子秀頼の関白でも認可しておれば徳川の天下はなかったと思う。 家康は信長、秀吉の二人の活き方をよく見つめ、よく学び、天下を取ったのである。
 いつの世も、他人の成功した例、失敗した例を自分のことのようによく考えて多いに学び、そして自分の知恵を出して努力してがんばることが大事なような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】