戦国新報
 
 
平成18年 後期
【 H18.9.17】
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一日の仕事に最善を尽くす
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 一日の仕事がどんな環境や状況であっても、自分なりに最善を尽くして、一日一日を一所懸命がんばり、それを「積み重ねて」いくことによって、役に立つ「人間になり」成功につながっていくような気がするが…。
 戦国の世、秀吉は草履取りになった時、一日一日最善を尽くして信長に喜ばれ、次に炭番になった時は、それまでのムダな使い方を省き、最高の能率を上げることに努力した。次に馬番になったら、手入れをよくし、いつ戦になってもいいように馬の「コンデション」作りに励み、自分の給料をはたいてでも馬に人参を与えた。そこに秀吉の仕事に付加価値をつけるという偉大さがあったようだ。
 いつの世も、「俺はこんな仕事はいやだ」などと言わず、いつも笑顔で最善を尽くし、努力して付加価値をつけてがんばることで、必ず良い成果が上がるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】