戦国新報
 
 
平成18年 前期
【 H18.5.7】
もどる
一歩一歩足元を固めて努力する
すすむ

 下積みの苦労をした人と、そうでない人では仕事に対する考え方の違いがかなりあると思う。「人の心の痛み」をよくわかるようになるには、やはり下積みの苦労をしないとだめだと思うのだが…。
 戦国の世、貧しい農家に生まれた秀吉。織田家に就職して初めての仕事が気むずかしい信長の草履取りであった。武士ではない秀吉が武将として頭角を現すまではどれほどの下積みの苦労があったのか。おそらくただならぬ苦労の連続だったと思う。そして信長に与えられた仕事に対しては死力をつくす姿勢を持ち、下積みの経験から得た知識を十二分に発揮したからこそ、大名まで上りつめたと思う。
 いつの世も、苦労して努力して一歩一歩着実に経験を積み重ねてがんばることによって、必ず予想以上の結果が生まれると思うし、苦労した分、喜びも何倍となって湧いてくると思う。そして自信を持って次の仕事に集中していくことが大切だと思うのだが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】