戦国新報
 
 
平成17年 前期
【 H17.4.3】
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ハングリー精神
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 最近の相撲をテレビで見ていると外国勢が強過ぎる。なぜなのか…。
 昔は北海道、東北出身の相撲取りが強かった。兄弟が7、8人もいて、なかなか腹いっぱいに「飯」が食べれない。相撲取りになって強くなり、腹いっぱいの「飯」を「とうちゃん、かあちゃん、弟達」に食べさせたい、「楽」にさせたいという意地や目標を持って、ハングリ−精神でがんばったようだ。
 今は相撲部屋の親方からスカウトされ、関取になる前に将来を約束されたまま入門する。悔しさとか意地、目標とかが、昔の相撲取りのようにはないような気がする。その点、外国勢は国元の家族を楽にさせたいというハングリー精神を持ってがんばっているから強くなるのだと思う。
 戦国の世、秀吉は貧しい農家に生まれ、十五歳で放浪の旅に出た。
 早く「おっかあ」を「楽」にさせたいという思いから信長に就職し、ハングリー精神でがんばったからこそ天下を取れたような気がする。
 いつの世も、会社の仕事で自分の食いぶちは自分で稼ぐという気持ちで、目標を定め、一所懸命にがんばることによって、良い結果が生まれてくるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】