戦国新報
 
 
平成17年 後期
【 H17.12.25】
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油断大敵火がぼうぼう
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 仕事に自信を持ってがんばることは大変良いことだと思うが…。
 ややもすると自信を持ち過ぎて他人の話を聞こうとしないし、仕事の相談もしない傾向があるような気がする。
 戦後の世、信長領に今川義元が攻めてきた。絶体絶命のピンチにおちいった信長。義元は自信と勝利の気分で桶狭間で休憩する。そこを信長は奇襲攻撃をかけ義元を倒した。義元の「自信と油断」から生まれた敗戦だった。
 その信長も天下統一を目前にして「自信と油断」から信頼していた部下の光秀に、本能寺で倒された。疑い深かった天才信長でも「自信と油断」から危険に対する感覚が抜けていた。
 いつの世も自信を持ち過ぎると「おごり」が出てくる。「おごり」が出ると「油断」も出てくる。油断大敵火がぼうぼうということわざもあるが、常に危機感を持って「おごる」ことなく一所懸命努力してがんばることが大事なような気がするが、なかなかむずかしい。
 今年一年のご愛顧ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。

【文:高田 金道】