戦国新報
 
 
平成17年 後期
【 H17.11.20】
もどる
素直に仲間の力を借りる
すすむ

 一人の「力」よりも仲間や友人から協力してもらうことによって、思いもよらぬ「力」がわいてくる場合もある。何か問題が起きた時、一人で考え込むよりも、上司や仲間に相談して、「力」を借りることでスムーズに物事がおさまることもあると思う。「三人寄れば文殊の知恵」ということわざもあるが…。
 戦国の世、台風で壊れた清洲城の塀工事を信長からまかせられた秀吉。いつ敵が攻めてくるかわからない戦国の世、どう計算しても一ヵ月はかかる工事を秀吉は、仲間を集めてその「力」を結集して効率よく仕事を分担しわずか三日で完成させた。これが「三日普請」である。完成後、秀吉は信長に認められ信頼され出世街道をまい進した。
 いつの世も、何の仕事でも自分の「力」だけで処理していくことも大事だが、問題が起きた時、仲間の力を借りて素早く対応することが大事だと思う。仲間に相談することによって、もっと良いアイデアがわいてくるような気がするがなかなかむずかしい。

【文:高田 金道】