戦国新報
 
 
平成16年 前期
【 H16.4.4】
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油断とおごり
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 スポーツの世界で、勝者は喜び敗者は涙を流す。敗者は負けた悔しさをバネにして、努力しないと再度挑戦できないような気がする。勝者は勝者で、今まで以上に努力しないと勝ち続けることはできないと思うし、一度勝ったからといって油断していると、簡単に負けてしまうような気がする。
 戦国の世、今川義元二万五千の大軍で京を目指し、信長の尾張領に入ろうとしていた。その時義元は「うつけ」の信長ごときに負ける訳がないと、「桶狭間」で休憩する。誰の目から見ても三千しかいない信長軍は、絶対絶命のピンチである。スポーツの世界で言うと義元はチャンピオンクラスであり、信長は若い新人クラスにすぎなかった。義元は勝ちムードで、信長をバカにして酒宴を開いていた。
 この時、信長は油断している義元をめがけて奇襲攻撃をしかけたのである。結果は新人信長がチャンピオン義元をノックアウトしたのである。まさに義元の、「油断とおごり」が勝敗を決めた。
 いつの世も、「油断とおごり」が自分の首を絞めるような気がする。常に緊張感を持ってがんばることが大事なような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】