戦国新報
 
 
平成16年 前期
【 H16.4.18】
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秘密主義
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 秘密の話も漏れないようでよく漏れる。どうして漏れるのかなあ…と考えると、やはり自分の口から「これは内緒の話だよ」と言って誰かに話すからである。言ってはいけない話をトップは絶対に言わない方がいい。
 戦国の世、信長と義元の桶狭間の合戦前、織田家の家来達はほとんど我が織田家は負けると思っていた。もし隙あらば、信長の考え方、戦い方の情報を持って、今川方に「寝返り」をしようと考えていたのがほとんどだったという。ところが信長は桶狭間での奇襲攻撃の作戦を、部下の誰にも教えなかった。そして桶狭間に陣取った義元めがけて「突っ込め」と自らが先頭に立ち、見事に奇襲攻撃が成功したのである。
 もしこの時の奇襲攻撃が今川方に漏れていたら信長の勝利はなかったと思う。土壇場まで部下の誰にも自分の作戦を教えなかった信長の「秘密主義」が勝利につながった。
 いつの世も、いつでもよく考えて話をすることが大事だし、話が漏れた場合は、うわさが広がり、大げさになってしまう。秘密主義も時と場合によっては必要だが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】