戦国新報
 
 
平成16年 前期
【 H16.2.29】
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成長の早道は勇気である。
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 不況の世の中、いろいろな問題が多すぎる。こんな時代だからこそ、しっかりした新しいビジョンを持って未来設計に挑戦することが「企業」にも「行政」にも求められているような気がする。
 戦国の世、毎日のように戦いに明け暮れていた時代。領民は戦いのない新しい時代を求めていた。そんな時に「うつけ」と呼ばれていた若い青年武将のリーダーが現れた。織田信長である。最先端の鉄砲による戦い方、創造的なデザインの城造りで、新しいビジョンを持って新しい時代の国造りを目指した。
 情報力と判断力、決断力と実行力を持って国造りを進めたが、あと一歩のところで、部下の明智光秀によって本能寺で倒された。
 しかしその「志」は部下の秀吉によって受け継がれ、天下統一を果たしたのである。もし信長の出現がなければ、秀吉の天下はなかったと思うし、秀吉もまた信長の求めに一所懸命に働き、多くのことを信長から学び、育てられたからこそ天下を治めることができたと思う。
 世の中、信長の「志」と「勇気」は経営者にとって一番大事なような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】