戦国新報
 
 
平成15年 後期
【 H15.9.21
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出世するたびに名前を変えた
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 あらゆる困難を乗り越え、どんな仕事に対しても猛烈な闘志を燃やし、決してあきらめずむしろ楽しそうに体当たりして出世した秀吉。そして出世するたびに名前を変えた。農民の子、貧農時代の日吉丸から始まって、木下藤吉郎、羽柴秀吉、そして豊臣秀吉と名前を変えた。
 秀吉のあのすばらしい立身出世の猛烈な闘志はどこから生まれたのだろうか。私思うには、貧乏から脱出したい、また主君信長に気に入られたい、同僚には決して劣らない仕事がしたい、農民上りの武将とは言われたくないという強い思いが秀吉の闘志をかき立てたのだと思う。
 裸一貫から、志を持って努力すれば、必ず夢がかなうということを秀吉が教えてくれているような気がする。
 今の世も、秀吉の考え方を参考にしながら目標をもって毎日一所懸命がんばることによって、自分の夢がかなうような気がするが…、なかなか思うようにはいかない。

【文:高田 金道】