戦国新報
 
 
平成15年 前期
【 H15.6.1】
もどる
生きた情報戦
すすむ

 今は情報の時代である。情報がないことには身動きが取れないし、相手がどのように変化しているのかも予想もできない。「生きた情報」が集まったとしても、その情報を自分なりに分析し、それに基づいて積極的に行動しなければならないような気がする。戦国の世、信長は「桶狭間の戦い」で今川義元を討ち破った。信長軍三千、今川軍二万五千、信長は決戦に先立って今川軍に対して、どんな細かいことでも集めれるだけの情報を集め、それを細かく分析し、戦いに突入したのである。この「生きた情報」が勝利のポイントであった。戦いの後、第一の功労者として、義元の首を取った武将よりも、義元の行動及び本陣の位置などを細かくつかんで報告してきた、梁田政綱という武将に、城と金三千貰を与えた。信長の勝利は、情報戦の勝利であり、義元は信長に対する情報力が足りなかったところに敗戦の原因があったようだ。いつの時代も情報通な人というのは、人と人とのつながりを大事にしているから、信用と信頼があるし、それなりの情報も入ってくるような気がする。ビジネスの第一歩は「生きた情報」を集めることにあり、その情報に基づいて行動することが大事なような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】