戦国新報
 
 
平成15年 後期
【 H15.11.30
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陽気な秀吉、理屈の光秀。
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 理屈の多い人、少ない人、ネクラな人、ネアカな人、いろいろな性格の人がいる。どっちが良いか悪いか、暗い人よりも明るい人の方が良いに決まってるし、陽気な人は何かと得をするような気がする。
 戦国の世、陽気で明るかった秀吉。その陽気さにひかれて多くの人が集まった。人が集まるということは、それなりに様々な情報が集まるということになる。
 秀吉のライバル、明智光秀は、才能は抜群だったが、理屈が多いために上司信長とはしょっちゅう意見の対立があった。最後は本能寺で謀反を起こした。その後、山崎の合戦で二人は相対するが、陽気な秀吉のもとには多くの武将が集まったが、理屈の多い光秀からは武将達が離れていった。戦いの結果は、陽気な秀吉が、理屈の光秀を破った。
 今の世にあっているのは、ネクラで冷血な光秀よりも秀吉のようにネアカで笑顔で明るく元気にがんばる人のような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】