戦国新報
 
 
平成14年 後期
【 H14.9.29
もどる
「さっそく」
もどる

 上司に物を頼まれた時、「さっそく」動く人。「明日にでもやるか」とのんびり動く人。人それぞれ性格があるが、頼む上司にとっては「さっそく」の方が良い。すばやくやってくれることによって何事も対応が早く済む。時間をずらして逃げるように対応すると、逆に嫌なことがどんどん追いかけてくるような気がする。
 戦国の世、秀吉を農民の身から大名まで抜擢してくれた主人信長。その主人が本能寺で光秀に倒されたという訃報を知った時、秀吉は中国地方高松城で毛利方と和睦交渉の最中だった。和睦の条件が折り合わず、交渉が行き詰まっていた時、本能寺の変を知ったのである。秀吉は思わず目の前が真っ暗になり地面に座り込み声をあげて泣いた。もしこの情報が毛利方に知れたら、毛利軍は逆に奮い立つだろう。
 しかし秀吉は悲観することなく「さっそく」このピンチをチャンスと思い猛然と奮起しこの逆境をはねのけたのである。秀吉の「さっそく」の素早い動きが天下取りへの足固めとなったのである。
 今の世も、今日やる仕事を明日に延ばしたりしているとナマケ心も積み重なって良い方向に進まないような気がする。何事も素早く考えて「さっそく」取りかかることが大事なような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】