戦国新報
 
 
平成14年 前期
【 H14.6.16
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情報は勝利
すすむ

 不況になると、人とのつながりほど大事なことはない。人と人とのつながりが情報のつながりにもなるし、情報は会社の躍進にもつながるような気がする。
 戦国の世、情報通で有名な武将は信長である。信長の戦の勝利は情報によるものだと言ってもいい。周囲からは「うつけ者」と言われたが、いつも城下をうろつき、しきりに旅人に話しかけ、他国の情報を集めていたのである。城下は単に人が歩いているのではなく、情報が歩いているということを一番よく知っていたのである。そして、信長は確実な情報であればすばやく「片下駄や片草履」でも追いかけたのである。
 また、いろいろな情報を分析して信長は、「戦国の世を早く終わらせるには刀や槍を振り回して戦っていてはだめだ」と言って、個人から組織づくりを徹底して、他の大名達よりもいち早く「鉄砲」を導入して戦いをしたのである。
 今の世も何が一番大事かを考えると、やはり「情報力」でなないだろうか。物事を判断するのも、決断するのも、行動を起こすのもすべて情報が元になるような気がするし、物事すべてが情報によってスタートするような気がするが、なかなかむずかしいことだ。

【文:高田 金道】