戦国新報
 
 
平成13年 後期
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人をひきつけたい…
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 私も磁石になりたい…。磁石はさりげなく鉄をひきつける。磁石は目には見えない「力」で「鉄」をひきつける。人も磁石のように周りの人をひきつける能力のある人が結構いる。
 戦国の世、秀吉は苦労に苦労を重ねて武将になった人。人をひきつけることに関しては、他の武将よりも勝っていた。秀吉はある時、こんな話をした。「人は知識も大事、才能も大事だが、しかしそれがなければ仕事ができないという訳でもない。知識が乏しくても才能がなくても、人をひきつける要素があって、自分に与えられた仕事をなんとかやりとげたいという熱意と努力が大事だ。どんな仕事をするにしても、集団の人をひきつける力があれば、自然に思わぬ加勢ができ、仕事がうまくいく」と言った。
 不況の世の中、やはり人をひきつける力を持っている人のところには多くの人が集まる。人が集まるということはそれなりのいろんな情報も集まる。そういう人はそれなりのチャンスがめぐってくるような気がするが、なかなかむずかしいことだ。
【文:高田 金道】