戦国新報
 
 
平成13年 後期
【 H13.12.23】
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1%の可能性に賭ける
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 99%窮地に立たされ、絶体絶命のピンチに追い込まれた時、人は誰でも悩むが、この時、求められるのが決断力と行動力である。成功するか失敗するかは時の運。しかし1%の可能性に決断と行動力を持って立ち向かうことによって「運」を呼び込むことができるような気がする。
 戦国の世、桶狭間の戦いで、信長は、今川勢に対して捨て身の一発勝負を賭けた。今川方四万の大軍、信長方の十倍の勢力で攻めてくる。まともに戦っては勝ち目がないと重役達は籠城作戦が得策と騒ぐが、信長は最後の1%の可能性に賭けて奇襲攻撃をかけることを決断し、行動にうって出た。信長は全軍に田楽狭間への進撃を命じ、義元一人を討ち取ることを命じた。ついにこの一戦に勝利を治め、99%の不可能を可能にした。信長はこの一戦で戦国の風雲児として戦国の世に躍り出た。
 いつの世もどんな不可能なことでも、1%の可能性に賭けて、最後の最後まであきらめないことがかんじんである。努力と知恵と決断力と行動力が、1%の可能性をものにすることができるのではないだろうか。だがなかなか言葉どおりにはいかないものでむずかしいことだ。
【文:高田 金道】