戦国新報
 
 
平成13年 後期
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人と人との信頼関係
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 戦国時代も生きるために命がけで「戦い」をしたが、今の時代も不況で生き残るために「企業戦争」という「戦い」をしているような気がする。不況で仕事もだんだん減ってきているだけに…。会社の技術力の戦いでもあるような気がする。
 戦国の世、光秀は信長の武将として織田家ナンバーワンの大名である。一国一城の主ともなると能力は充分である。土岐の流れの名門、天下を取りたかったに違いない。ついには本能寺で上司信長を倒して、天下が目の前に現れた。ところが今まで面倒みてきた配下の組大名達が、味方してくれるものと思っていたが、すべて断られ、わずか十一日で秀吉に山崎の合戦で破れた。光秀にとって「真の仲間」がいなかったために「三日天下」に終わった。もし配下の組大名達が賛同していたら、光秀の天下も夢ではなかったと思う。いかに「仲間との信頼関係」が大事であるか…。
 世の中、不況を乗り越えて行くためには、やはり「仲間との信頼関係」が大切だ。また、人と人とのつながりは、戦国時代も今の時代も同じような気がするが、なかなかむずかしことだ。
【文:高田 金道】