戦国新報
 
 
平成12年 後期
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スピードこそ命
すすむ
 ここ数年前から宅急便の機動力にはびっくりする。また商社の営業のスピードの速さは、企業の中でも群を抜いているし、変化の急激な時代「人の動きの速さ」は重要であるような気がする。「決断の速さ」「人の動きの速さ」「組織の機動力」これこそ会社の躍進に重要であるような気がする。
 戦国の世、トップの信長が光秀の謀反で倒された時、真っ先に行動をお越し、信長の後継者争いで優位に立ったのは秀吉である。光秀を討ち、信長の仇を取った功績も、敵の予想もつかない速い行動を取ったところに成功の原因があったような気がする。中国地方での毛利方との戦いの途中、「中国大返し」という離れ業で、秀吉はスピードの重要性を確信し、速い行動に出るには速い決断が必要であると信じていた。「決断が行動のスピードを決める。スピードこそ命だ」と秀吉は言う。このスピードが秀吉の天下取りの足固めになった。現代においてもスピードは重要だ。秀吉ではないけれど、迅速な決断力こそ重要であり、決断力、行動力、営業力は会社の成長につながるのではないだろうか。だが、なかなかむずかしいことだ。
【文:高田 金道】