戦国新報
 
 
平成11年 前期
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何事も一生懸命に心がける
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 仕事の大きい小さいにかかわらず、うまく収めるためには一生懸命に努力しなければならないと思うが、小さな仕事だと甘く見ているとつまらない「ミス」をおかす。また、いくら一生懸命にやったからといって必ず成功するとは限らないし、成功させようと努力しても失敗に終わることもある。お客が求めていないものをいくら努力して作っても、商品は売れない。
 秀吉は一生懸命努力したことに対して、良いのか悪いのか、正しいのかどうか、必ず見直した。たとえ失敗したことであっても、秀吉は同じ過ちを繰り返すことがないように常に反省することを心がけた。そういう心がけが信長に気に入られ、やがて信頼され大きな仕事を任されるようになった。
 不況の今の世も仕事に対して大小の区別をせず、えり好みしないで一生懸命努力することを心がけることが大事なような気がするが、なかなかむずかしい。
【文:高田 金道】