戦国新報
 
 
平成11年 前期
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活躍の目印「のぼり」
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 最近、会社のPRや、住宅の展示会等に「のぼり」を立てて、お祭りのようにハデに催しをするようになった。お客様はこの「のぼり」に目をひかれ、家族で見学、あるいは買い出しに出掛ける。逆に「のぼり」がないと淋しく暗いイメージになり、なんとなくお買得商品がないような気になったりする。
 道路沿いに安全運転の「のぼり」がたくさん立っていると、気が引き締まる思いがする。
 秀吉は合戦の時、部下達にハデな演出の「のぼり」を背負わせた。目立つ「のぼり」をつけると当然敵の標的になり危険度が増すが、目立たなければ合戦でいくら活躍しても大将の目には入らないので認めてもらえなかった。攻撃されるリスクを背負い、死ぬ覚悟で一生懸命がんばったのである。
 いつの世も「のぼり」はいかに大事であるか。風に揺れる「のぼり」が不況の風を追い払うためにも「のぼり」を大いに利用して会社の業績を上げようと思うのだが、なかなかむずかしい。
【文:高田 金道】