戦国新報
 
 
平成10年 後期
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良き友人、良き師とのめぐりあい
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 人間生きていく過程の中で、良き友人、良き師との出会いによって自分の人生が大きく変わっていくような気がする。秀吉は「運」の良い人間と言われたが、決して生まれながら運がよかった訳ではない。戦国の動乱の中で、秀吉は自ら進んで信長を「師」として選んだ。信長に忠誠を尽くし、懸命に仕えることによって、信長の持っている全てを学び取ったのである。秀吉は人間が成功する第一は、良き師にめぐりあうことであると言っている。また、良き友人と出会い交友を深め、いろいろな情報をやりとりし、そしてチャンスをつかんだら一生懸命に知恵を出して努力することで、良い方向に進むというのである。
 この不況の世の中、自分の周りに良き友人がたくさんいるか、いないか、多くの情報が入ってくるのか、こないのか。それによって不況を乗り切る大きなチャンスが生まれてくるような気がするが、なかなかむずかしい。
【文:高田 金道】