戦国新報
 
 
平成10年 後期
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苦味を知らなければ甘さもわからない
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 秀吉は天下を取った時、子飼いの武将達に国々を与え、新しい領主として国を治めさせた。だが武将によっては領民とのトラブルが耐えないところもあった。そこで秀吉は武将達の前で「苦味を知らなければ甘さもわからない。領民は誰でも生活しているうえで不平不満を持っている。領民はなぜ不平を言うのか、何に対して不満があるのか、領主自ら下々まで足を運んで良く聞く耳を持って調べ、また自分自身にもきびしさを持って、もう一度反省する必要がある。反省のない領主に進歩はないし、良い国造りはできない」と語った。
 どんな仕事でもうまくいった場合であっても「反省」をして、また悪くいった場合は、それ以上に「反省」をし、次の仕事に対して努力することが大事なような気がする。
 不況の世の中も、良くも悪くも「反省」する心がけをもって対応することが大事なような気がするが、なかなかむずかしい。
【文:高田 金道】