戦国新報
 
 
平成10年 後期
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「ありがとう」を忘れなかった秀吉
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 子供が人から何かものをもらったりした時に「ありがとう」ときちんと言うようにと大人は教える。 ところが大人自身はどうかというと、感謝の気持ちが薄れがちである。 組織の中であっても、それが仕事の流れの中で起こることであっても、相手に何かしてもらったことに対しては、子供の時のようにきちんと「ありがとう」を言うべきである。簡単な書類ひとつをわたしてもらった時も、感謝の気持ちを表す必要があるような気がする。 心を込めて感謝の意を込めた「ありがとう」が人との関係をスムーズにし、感動を与えるのではないだろうか。 戦国の世、秀吉はどんな時でも、相手に感謝するという気持ちを忘れなかった。 不況の今の世も、相手に「ありがとう」を言えることが大事なような気がする。結果的に仕事に対する意欲も湧いてくるし、効率も上がると思うのだが、なかなかむずかしいことである。
【文:高田 金道】