戦国新報
 
 
平成10年 後期
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若い社員の一発逆転の知恵
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 トップはいつも新しい知恵を求めている。そこに新しいビジネスチャンスがあるような気がする。 会社が成長する過程でトップは若い社員と共に会食をし、また、夜お酒を共にする。「今、何が一番おもしろいかねえー」と食事をしながら良いアイデアがないか、あるいは良い知恵がないか、いろんな話を聞いたりする。 戦国時代、信長は急速に成長し始めた時、一見不可能に見える美濃侵攻の攻略を考えていた。会議中自分の戦略を発言したが、誰も賛同する武将はいなかった。そこで信長は、足軽達と一緒に食事をし、いろんな話をして、足軽達の知恵に期待した。この時、見事に期待に応えたのが秀吉であった。秀吉は誰もが不可能と思っていた墨俣に画期的なアイデアで一夜にして城を築くことに成功したのである。信長の天下統一の基礎は秀吉の若い知恵から生まれた。 不況の今の世も、若い社員とともに食事をしカラオケを楽しみながらお互いの心を開くことによって、不況脱出のキッカケが生まれるかもしれない。だが、なかなかむずかしい。
【文:高田 金道】