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陰の努力を大切に…

 努力する人は、人の見えないところで一所懸命に努力していると思う。その努力の一つ一つの積み重ねが、人の見えるところで結果を出して評価されると思うが…。

 戦国の世、信長、部下や領民から信頼されず尾張の「うつけ」と呼ばれバカにされ、その評判は他国まで聞こえていた。それを良いことに今川義元、京を目指して二万五千の兵で尾張領内攻めてきた。部下、領民達は、さあ大変と驚く。義元は勝ちムードで桶狭間で昼食中、戦勝祝いの酒盛りをしていた。そこを信長は二千五百の兵で奇襲攻撃をかけて打ち破った。二十七歳の若造信長は「うつけ」と言われながらも、人の見えないところでの努力の積み重ねが、天下取りのチャンスをつかみ取った。

 いつの世も、結果を出せる人は、必ず目標や信念を持って陰の努力を続けてがんばっていると思うが、なかなかむずかしい。(令和三年一月十七日)

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にぎりめしとおかゆの理論

粘り強い団結力が自信と責任と誇りにつながる。

「にぎりめしとおかゆの理論」

「にぎりめし」は米粒の固まりで、その米粒は団結力の固まりのようである。反対に「おかゆ」は茶碗の中で流れてしまうから「団結力」がない。
戦国の世、戦で「おかゆ」は組織の中で自分の意思がなく、人の言いなりで積極性もない。「にぎりめし」は積極性があり組織に属し、握られた米粒ひとつひとつが団結力を持ち自身と責任と誇りを持って、お互い力を合わせて敵に突進する。ようするに組織の一員となって、「にぎりめし」のような固まらなければ敵に勝つことはできないと秀吉は言った。
いつの世も、部下が組織の中で好き勝手なことをしていると「おかゆ」のように流れてまとまらなくなりうまくいかない。「にぎりめし」のように握られているということは、組織の中でルールを守り、本当のチームワークにつながり、会社の繁栄につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

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