陰の努力を大切に…
努力する人は、人の見えないところで一所懸命に努力していると思う。その努力の一つ一つの積み重ねが、人の見えるところで結果を出して評価されると思うが…。
戦国の世、信長、部下や領民から信頼されず尾張の「うつけ」と呼ばれバカにされ、その評判は他国まで聞こえていた。それを良いことに今川義元、京を目指して二万五千の兵で尾張領内攻めてきた。部下、領民達は、さあ大変と驚く。義元は勝ちムードで桶狭間で昼食中、戦勝祝いの酒盛りをしていた。そこを信長は二千五百の兵で奇襲攻撃をかけて打ち破った。二十七歳の若造信長は「うつけ」と言われながらも、人の見えないところでの努力の積み重ねが、天下取りのチャンスをつかみ取った。
いつの世も、結果を出せる人は、必ず目標や信念を持って陰の努力を続けてがんばっていると思うが、なかなかむずかしい。(令和三年一月十七日)