道具も自分も磨く努力
仕事に自信のある職人さんは、道具を大切にしてよく磨き、そして自分を磨く努力も必要だと言う。朝から晩まで力自慢で斧を振り続ける「木こり」と、時々休憩して斧を研ぎ磨く「木こり」では、倒した木の数が、斧を研ぎ磨いた「木こり」の方が多いと言う…。
戦国の世、才能のある武将も、自分を磨く修練を積んで努力しなければ、物事を素早くやり遂げようとする能力にサビがつき「こうべ」が鈍ると官兵衛は部下たちに言った。要するに触れただけで手が切れるほどの名刀でも、毎日磨かないと切れ味が悪くなるということだ。
いつの世も名刀ではないけれど、仕事で使う道具は毎日コツコツと磨く努力を続けることで「こうべ」が冴えて良い仕事ができると思うがなかなかむずかしい。(令和三年八月二十九日)