負けて反省、勝てばもっと反省
勝負は勝つ時もあれば負ける時もある。負けた時は、なぜ負けたかを自ら反省し、次の機会に闘志を燃やすことが大事だ。勝った時は、どうして勝つことができたかを反省することがもっと大事なことだが・・・。
戦国の世、関ヶ原の合戦で西軍の将、三成は敗北し捕らわれた。勝利した東軍の武将達は三成を馬鹿にした。その中で藤堂高虎だけは三成に丁寧に挨拶をし「貴軍はなかなか強かった。貴殿にお願いがあります。我軍について何か気づかれた事があったらぜひ教えていただきたい」と頭を下げた。そして色々と三成からアドバイスを受けた。その後、高虎は大阪冬の陣や夏の陣の戦いで、三成からのアドバイスを参考にして戦いに勝利した。高虎の敗者から学ぶ心構えがさすがに立派だった。
いつの世も、負けて反省、勝てばもっと反省だが、敗者から学ぶ心構えができるか、なかなかむずかしい。(令和六年七月十四日)