自分の武器を身につける
ピッチャーはボールの速さだけでは打者を打ち取れない。自分の「決め玉」を持っているか…いないかによってかなりの違いがあらわれる。いわゆるここ一番で必ず打者を打ち取れる「決め玉」を持たないピッチャーは打ち込まれる確率が高い。
戦国の世、敵は何が得意かライバルの環境と動静を知らずして勝ち残ることはできないと、信長は配下の武将達に言った。その良い例が武田勝頼との長篠の合戦であった。無敵の武田騎馬軍団の猛攻で織田軍は押され気味。そこで信長は最後の手段として「決め玉」鉄砲隊と馬防柵で無敵武田騎馬軍団を打ち破った。
いつの世も「決め玉」と同じように普段から相手を知り己を知り、何を知れば相手が満足するかをよく研究してこそ、良い方向に進むような気がするが、なかなかむずかしい。(平成二十九年十月一日)