聞く耳
他人の欠点はよく見えるが、自分の欠点は気づかないものだ。「他人のふり見て我がふり直せ」ということわざがあるが・・・。
戦国の世、自分の欠点に気づかないで他人のあら探しをしたり、自分の思うままの行動をしていては、部下達に呆れられると官兵衛は配下の武将達に言った。その上で官兵衛は、自分自身の「目付役」として一番信頼のおける部下に頼んで、自分の行動や考え方に対して、率直な意見を言わせた。
いつの世も、他人の背中はよく見えても自分の背中は見えないものだ。自分の背中をよく見てもらうためにも、素直な気持ちで他人の意見に「聞く耳」を持つことが大事だと思うが、なかなかむずかしい。(令和六年十二月一日)