短気は損気
「短気は損気、急いては事を仕損ずる」ということわざがあるが・・・。人には気が長い人と短い人がいる。どちらが良いか悪いは別にしても・・・。
明治時代、日本海海戦の立役者、東郷平八郎に認められた秋山真之(さねゆき)は短気で有名だった。ロシアバルチック艦隊を撃破するために連合艦隊の作戦参謀に抜擢された。大変な勉強家で日本海海戦の圧倒的勝利に大きく寄与した。連合艦隊が出動した「天気晴朗ナレドモ波高シ」の電文や、連合艦隊が戦時編成を解いた時の解散の辞は名文として知られています。また、真之は自分の部屋に「短気は損気、急がば回れ」と書いた紙を貼って自分の短所をいましめていた。
いつの世も、今のスピード時代、遅れた戦いに勝利はないというが、短気を起こさず冷静に行動することが大事だと思うが、なかなかむずかしい。(令和六年十一月二十四日)