目標を定めて無駄をなくす
仕事をする時は目標を定めて無駄をなくし努力してはげむ。目標を持たない人の仕事は焦点がぼけると思う。
戦国の世、各大名達は、もしチャンスがあれば京にのぼることが、目標であり夢であった。信玄も謙信も京にのぼり天下を治めることが目標であったが、その両雄は、川中島で十二年間で五回の戦いでも勝負がつかず、やがて和睦した。そして京にのぼることを決意した信玄は破竹の勢いで三河の家康を破り順調であったが、途中、病に倒れ京への夢は閉ざされた。一方の謙信もまた京を目指したが、やはり途中、脳卒中で倒れた。お互い京への目標は夢で終わった。川中島の合戦はあまりにも長く無駄な戦いであった。
いつの世も、何事も無駄なことはなくしてキッチリと目標を定めて努力してがんばることで必ず良い結果が生まれると思うが、なかなかむずかしい。(令和元年六月二十三日)