目付役
相手の背中はよく見えるが、自分の背中は見えない。相手の欠点はよく見えるが自分の欠点は気付かずに過ごしている。自分の欠点を棚に上げて他人の欠点を指摘する人は結構いるが「人のふりみて我がふり直せ」ということわざがあるように、なかなか気づかないのが現実のようだが…。
戦国の世、自分の欠点、行動、発言に対して、過ちがあったなら、注意して諭してくれる最も気心が知れた人を「目付役」として頼んだ官兵衛。それに対して素直な気持ちで改善に努めた。
いつの世も、自分の欠点に対して諭してくれる人を求めたいものだが、なかなかむずかしい。(令和七年九月二十八日)