生き残りの覚悟
先週書きました義元と信長の桶狭間の戦いは、大軍を持ちながらなぜ義元は信長に簡単に負けたのか…。いくら「おごり」と「油断」があったとしても、なぜ今川の各武将達は上司義元を守れなかったのか…。
今川兵の半分は農民の兵である。いざ戦いになると勝つことより農作業の方が心配で戦う気力に欠けていた。反対に信長の兵は戦うために「銭」で雇われた兵であり、戦いに集中できる部隊に作り上げられた兵であった。いわゆる「兵農分離」である。義元の農民兵と信長の強者軍団との戦いは単純な数の差ではなかったようだ。また、すぐに命令ひとつで全軍を動かして迎え撃つ体制が信長にはできあがっており、義元にはそういう体制が信長より劣っており、そこが勝敗のカギとなった。
いつの世も、何事も生き残るためには「火の粉」をかぶるように気を引き締める覚悟があってこそ、自分も成長するし、上司や会社のためになると思うがなかなかむずかしい。(令和二年七月十九日)