生きるか死ぬかの瀬戸際
「ピンチ」をどう乗り切るかはその人の手腕にのしかかってくると思うが…。
戦国の世、生きるか死ぬかの瀬戸際で、絶対絶命の「ピンチ」におちいった二十七歳の青年武将、信長。兵力は今川義元の五分の一にも満たないが、信長の胸中には秘策があった。この「ピンチ」を乗り切るためには、敵の大将義元ひとりを奇襲して首を取るしかないと考え、内密に情報を集めていた。義元は青年若ぞうに負けるはずがないと、桶狭間で勝ちムードで昼から祝いの酒を飲んでいた。ところが信長はこの時とばかりに奇襲攻撃をかけ義元を討ち破った。今川軍は総くずれとなり、青年武将信長の大勝利となった。世に言う「桶狭間の戦い」であった。
いつの世も、何事もあきらめないで「ピンチ」になっても一点集中で全力をつくしてがんばることによって良い結果が生まれると思う。だが、なかなかむずかしい。(令和七年十二月七日)




