火の粉をかぶる覚悟
「先頭に立つ」ということはまわりからなんだかんだと言われることが多い。戦なら「鉄砲の弾」が飛んでくる正面に立つことと同じような気がする。
戦国の世、敵と戦う時に先頭に立って戦うということは、必ず何らかの犠牲が多いし、勝利したとして何かを得ることができても、また失うものも多いと官兵衛は配下の武将達に言った。だが、食うか食われるかの厳しい戦国の世だから、自分の利益を犠牲にしても結果を出そうとする優秀な人材を求めた。優秀な人材は「責任と義務」を果たして上司のために先頭に立つことだとも言った。
いつの世も、先頭に立つことは「火の粉」をかぶるようなものだが、覚悟を決めてがんばることで必ず良い方向に進むと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十九年十月八日)