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油売りの抜け目なさ

一介の油売りから身を起こし一代で美濃の国主となった斎藤道三。美濃の「マムシ」というニックネームで各国から恐れられた。道三は油を売る時、じょうごを使わず、一文銭の穴の中に油を通すという芸までやって客の心を確実につかみ、セールスに関しては優れた才能があった。そして頭の良さと「抜け目なさ」で自分の目的を達成するためにあらゆる「はかりごと」を張り巡らし、諸国を行商して歩いた。その経験を生かして、豊かな国造りに励みやがては美濃の国主となった。

 

いつの世も、広い世の中に出て経験や情報を求めることで、また違った新しい道が見えてくると思うが、なかなかむずかしい。(令和六年九月二十九日)

 

 

 

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にぎりめしとおかゆの理論

粘り強い団結力が自信と責任と誇りにつながる。

「にぎりめしとおかゆの理論」

「にぎりめし」は米粒の固まりで、その米粒は団結力の固まりのようである。反対に「おかゆ」は茶碗の中で流れてしまうから「団結力」がない。
戦国の世、戦で「おかゆ」は組織の中で自分の意思がなく、人の言いなりで積極性もない。「にぎりめし」は積極性があり組織に属し、握られた米粒ひとつひとつが団結力を持ち自身と責任と誇りを持って、お互い力を合わせて敵に突進する。ようするに組織の一員となって、「にぎりめし」のような固まらなければ敵に勝つことはできないと秀吉は言った。
いつの世も、部下が組織の中で好き勝手なことをしていると「おかゆ」のように流れてまとまらなくなりうまくいかない。「にぎりめし」のように握られているということは、組織の中でルールを守り、本当のチームワークにつながり、会社の繁栄につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

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