水の泡
仕事にしっかり慣れてくると逆に小さなミスで肝を冷やす時もある。その都度引き締めてかからないと、とんでもないしっぺ返しがふりかかってくるような気がする。
戦国の世、戦いに慣れすぎてくると気がゆるみ、集中力が欠けて、敵に打ち破られる時があると信長は部下達に忠告した。一番良い例が今川義元との桶狭間の戦いである。圧倒的な兵力と勢いがあった義元であったが、兵達の気のゆるみと油断とおごりが、十分の一であった信長の兵力の奇襲攻撃に破れてしまった。
いつの世も、目標を持って気を引き締め、そして謙虚な姿勢が大事だと思う。毎日毎日の仕事だと、つい気がゆるんでしまうと、目標も目的もすべて水の泡になってしまうと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十九年三月十九日)