模範を示す傅役(もりやく)
子供はいつも親のやることを見ているしマネをする。そうやって親の行動から学ぶことの方が一番多いような気がする。
戦国の世、殿様の子は殿様の時代。親は将来、国のことや部下のことを考えて自分の子を立派な跡継ぎにするために、学識ある部下に「傅役」を命じた。「傅役」は命をかけて、国の将来を考えて自分の子供のように育てた。また子供の方も「傅役」を自分の親のように親しみを持って教わった。
いつの世も、部下は上司の真似をする人もいると思う。上司が遅刻してくれば部下も遅刻してもかまわないだろうと考える人もいるが、やはり上司は「やって見せて言って聞かせて」模範を示すことが大事だと思うが、なかなかむずかしい。(平成三十年十二月二十三日)