桐
忘れかけた桐。昔は女の子がうまれると庭に桐の木を植える習慣があった。そしてその子がお嫁にいく時に桐の木を切ってタンスや下駄の材料にした。今ではすっかり忘れられているが、身近な五百円硬貨のデザインに「五七の桐」が採用されています。
戦国の世、足利将軍は功績のあった武将に桐紋を与えた。信長もその一人。そして秀吉も桐紋をもらい受けて、それを誇りとした。
いつの世も、桐は高級感があるため化粧箱に使用されています。特にワインとかウイスキーはもとより、アクセサリー、高級食材にも使われ、桐の箱に包まれているだけで格調高く感じられます。今回は忘れかけた桐を考えてみましたが、なかなかむずかしい。(令和六年十月二十日)