接戦での勝ち方が…
スポーツの世界で、戦いに勝つことは大切だが、勝つことになれてしまうと人は誰でも、もしかすれば「おごりと油断」から、自分でも気づかないところで取り返しのつかないしっぺ返しが生じる場合が起こることもあるような気がする。
戦国の世、家康は「勝つことのみ知りて負けることを知らざれば、害その身に至る」と言っている。幼い頃から人質となり苦労した家康。その後の数々の戦いの勝負の経験から言った言葉である。何事も謙虚に敵を知り見方を知り「おごり」もなく「油断」せず、常に努力することが大切だということである。
いつの世も、勝負は勝つことに越したことはない。しかし同じ勝ち方でも接戦で勝つ方が次の戦いへの備えに努力すると思うが、なかなかむずかしい。(平成三十一年三月十七日)