忠実に期待に応える
世の中、権利だけ主張して義務を果たさない人もいる。そんな中で、与えられた仕事をしっかりとした目標を持って一所懸命に頑張る人を見ると、見所があって将来有望だなあと仕事を多く与えて頑張ってもらいたい気持ちにもなるが…。
戦国の世、若い頃の藤吉郎、いつ何時信長からの仕事の声がかかるか、じっと待ち続ける毎日だった。草履取りから始まった仕事で、ある時、犬のように軒下でうずくまって待ち続けている姿を見た仲間達は、いつ辞めるのかと笑って見ていた。だが藤吉郎は自分は農民出身だが、いつか必ず認めてもらえるものと信じて忠実に信長の期待に応えた。
いつの世も、目標を持って忠実に付加価値をつけて頑張ることが大事なことだと思うが、理屈だけ並べて仕事に熱が入らないことには何事もうまくいかないような気がするが、なかなかむずかしい。(令和六年二月十一日)